でもラベルに書いてある、UMF10+とか、UMF15+、UMF20+、MGO100+や、MGO400+などの意味が良く分からないので、選び方も分かりません・・・。
そこで、UMFやMGOなどの意味やその効果の違い、マヌカハニーが喉や口内炎、胃腸、胃炎、その他様々な症状にいいと言われる理由、そして副作用はないのか、などを調べてみました。はちみつより少しお高いので、ちゃんと目的にあった選び方をしたいですね。
マヌカハニーのUMFやMGOって、なあに?
マヌカハニーは、オーストラリアやニュージーランドのマヌカ(学名はギョリュウバイ)という木の花の蜂蜜。特別な殺菌成分が含まれていて、ピロリ菌や大腸菌、消化性潰瘍など多くの感染症に効果があることが研究で分かり、注目されました。
最近やっと少し解明されてきたマヌカハニーのパワーですが、そのマヌカハニーの抗菌活性力を示しているのが、UMFやMGOなどの数字なんです。もちろん、数字が大きいほど、抗菌力が強いということ。
それぞれの意味を見ていくと、
(1)UMF・・・ユニーク・マヌカ・ファクター(Unique Manuka Factor)の略
一般のはちみつには含まれていない「マヌカハニーだけの抗菌成分」という意味で、マヌカハニーの抗菌力の強さを、消毒薬のフェノール溶液と比べて示しています。
一般的に分かりやすいようにと、マヌカハニー研究の第一人者、ピーター・モラン教授(ニュージーランドのワイカト大学)が1998年に考案し、世界的基準になりました。
例えば、「UMF20+」と書かれてあったら、20%の濃度のフェノール溶液と同じ抗菌作用があるということ。
病院などで、医療機器や手術室、病室などの消毒に使われるフェノール溶液は2~5%溶液のものなので、UMF10+でもかなりの殺菌力があることが分かります。
そして数字の後についている「+」(プラス)は、「それ以上」という意味。(英語圏でよく使われる表記ですね!)検査では、10.2とか15.5などといった細かい数値がでるのですが、そのまま細かく表示するのではなく、5進法で+をつけて表示しているんです。
つまり、
・5+:5~10未満
・10+:10~15未満
・15+:15~20未満
などの意味になります。
このUFMは、「UMFはちみつ協会(Unique Manuka Factor Honey Association)」が厳しく検査・管理し、偽装などがないかもチェックしているので、大変信頼のおけるブランドマークになっています。
(2)MGO・・・メチルグリオキサール(Methylglyoxal)の略
UMFとは異なった、マヌカハニーの抗菌活性力の計り方。マヌカの花の蜜に最初から存在する「ジヒドロキシアセトン」が、貯蔵されている間に変化して生まれる「メチルグリオキサール(MGO)」という成分の量です。
マヌカハニーの優れた抗菌力は、この「メチルグリオキサール(MGO)」から生まれていることを、ドイツ・ドレスデン大学の研究グループが2008年に解明しました。
GMOの数値は、この「メチルグリオキサール(MGO)」が、マヌカハニー1㎏あたりにどのぐらい(㎎)含まれているのかを表しています。普通のハチミツには0~10mg/kgしか含まれないのですが、マヌカハニーの場合は20~800mg/kgも含まれることがあるんです。(一般の食べ物でも0~50mg/kg程度)
(3)NPA・・・Non-Peroxide Activity(過酸化水素以外の働き)の略
この表示は日本ではあまり見ませんが、これはマヌカハニーに含まれるメチルグリオキサール(MGO)が、どの程度働いて抗菌効果を示すかを表しています。
ちょっとややこしいので詳しい説明は省きますが、数字の意味はUMFと同じです。(NPA5+、NPA10+、NPA15+、NPA20+などと書かれているものがあります)
(4)TA・・・誤解しやすいので、2015年に禁止となった表記
もしこの表示のマヌカハニーを見ても購入しないほうがいい、と言う人が多いです。
UMFとMGOの数値は、どう関連・比較するの?
日本でも良く見るのがUMFとMGO。でも、この2つの数値の関係はどうなっていて、どう比較すればいいのでしょう?
例えば「マヌカ・ヘルス」というブランドのマヌカハニーは、MGOの数値を表記しているのですが、UMF表記のマヌカハニーと、どう比べればいいのか悩んでしまいますね。
でも、ご心配なく!UMFもGMOも抗菌力を示しているので、マヌカハニーの抗菌パワーを知るには、2つの数値を換算して考えられるのです。
そして探してみたら、ニュージーランドの有名な輸出関連企業「ExportX」のHPに、誰でも使えるUMFとMGOの換算計算ができるページがありました(”UMF And MGO Manuka Honey Ratings Compared”)。そこには、もう計算された表もあり、それによると、
UMF 10+ … MGO 263~513
UMF 15+ … MGO 514~695
UMF 18+ … MGO 696~828
UMF 20+ … MGO 829以上
NPAは、UMFと同じと考えていいので、もしNPAとMGOの関係を知りたかったらUMFに置き換えて見てくださいね。
また、もし何の数値も書いていないマヌカハニーがあったら、それは、食物メチルグリオキサールが含まれていないもので、普通のハチミツと同じということになります。
UMF、MGOの数字と、期待できる効果の関係は?
マヌカハニーを選ぶときに一番大事なことは、どのぐらいのUMFやMGOのものを選べば、どんな効果・効能が期待できるの?ということですよね。
個人差もありますが、だいたい次のような感じになると言われています。
⇒毎日の健康管理などに
・UMF15+ぐらい(MGO 514~695ぐらい)
⇒胃腸や美容面でより効果を期待したいとき
・UMF20+以上(MGO 829以上)
⇒風邪などの対策として実感できる効果を期待したい時や、喉が痛い、口内炎ができたなどの緊急治療用として効果を期待したいとき
マヌカハニーの味は、普通のハチミツより濃厚です。初めての人は、UMF10+以下のものから始めてみるのもいいかもしれませんね。
マヌカハニーに期待できる効果は、なあに?
マヌカの木は、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族が「復活の木」、「癒しの木」と呼んで、その樹液や樹皮、葉を薬として使ってきました。万能薬の木、健康を促進する木として大事にされてきたのです。
近年になってマヌカの効能の研究が進み、1982年ピーターモラン博士が、マヌカから取れる蜂蜜がピロリ菌を死滅させると報告してから、世界的により注目される蜂蜜となり、マヌカハニーがどんな効能を、なぜ持っているのかも、次々に解明されてきています。
そして現在、マヌカハニーに期待できるとされている効果効能には、次のようなものがあります。
(ピロリ菌対策にマヌカハニーを摂るなら、UMF13+以上、MGO250+以上と言われている)
・大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍などの多くの腸内細菌の殺菌
・悪玉菌を殺菌し、善玉菌を活発化させる
・炎症効果が、ノドの痛みを和らげる
・鼻づまりの改善や、風邪の治癒
・インフルエンザウイルスの増殖を抑制
・下痢や、胃炎、消化性潰瘍、消化不良、十二指腸炎
・(塗ることで)切り傷や火傷の治癒や美肌効果
ネット上にも、マヌカハニーのお蔭でウイルス性胃腸炎が治った、喉の痛みがなくなった、ピロリ菌退治ができた、など、感激の声がたくさんあります。喉のケアにマヌカハニーを食べている音楽家や歌手、芸能人は、海外でも日本でも多いようですね。
そして医学博士たちがいろいろ研究・報告をしているので、科学的根拠も十分ありそう!
でももちろん、マヌカハニーでは治らなかったという人もいるので、合わない人もいるでしょうし、また、どんなUMFのマヌカハニーを摂るのか、どんな食べ方をするのか、なども大事なのかもしれません。
書いた教授も、否定したそうですよ。
次にマヌカハニーを見たら、もう一度じっくりUMFやMGOの数字を見て検討したいと思います!